カランメソッドの最大のメリットは、なんといっても生徒が強制的にしゃべらされるということです。
フリーカンバセーションレッスンの場合は、講師と生徒の話す割合が8:2といったバランスでもレッスンもありえますが、カランの場合は生徒が黙っていることは一切できません。
もくじ
そもそも英語を勉強する人は「話せるように」なりたいはず
まず、そもそもの話なのですが、英語を勉強する人のほとんどが英語を「話せるように」なりたいのではないでしょうか。
もちろん、中には、情報インプットのために長い英文を読めるようになりたいんです、とか、仕事で英語でのE-mailのやり取りが必要なので、正しく・わかりやすい英文を書きたいんです、というニーズから英語を勉強する人もいるかもしれません。
しかし、たいていの人は英語で会話をしたいと思っているはずです。
それはなぜか?
多くの日本人は義務教育や高等教育の中で英語を必修として勉強してきたので、ある程度のグラマーもわかるし単語も知っている、なのに、丁々発止の会話となるとフリーズしてまるで話せない!という人が多いからではないでしょうか。
一般的な「英会話」レッスンの問題点
さて、英語を「話せるように」なりたいのであれば、話す練習をする必要があります。
だから、話す練習の場を求めて、英会話教室に多くの生徒が駆け込むことになるのですが、間違いを恐れることもなく、自分から発話しようという気概を持った日本人は非常に少ないのです。
そうなると、何が起こるか?というと、レッスン中しゃべっているのはほとんど講師で、生徒はあまり発話の機会がない、ということが起こりえるのです。
これだと、発言する練習が極めて少ないわけですから、うまくなるわけがありません。
自分の口を動かして英語をしゃべる!
この訓練なくしては英語を話すことなど到底無理です。
そういう理由から、生徒が強制的に話さざるを得ないカランメソッドは、話せるようになりたい人にうってつけなのです。
また、「いやいや自分は間違いも恐れずにガンガン話します!」という人であっても、一般的な英会話のレッスンだけだと、ある問題が発生します。
それは、生徒がしゃべった英語が多少意味不明でも、会話の流れを止めないためにも講師が間違いを指摘せずスルーする、ということがあることです。
それに、講師はプロですから、生徒の間違いだらけの英語でも意味を汲み取るスキルを持っています。
それによって生徒は「自分の英語は通じる」と勘違いし、実際は英語講師以外には通じない、なんてこともあり得るのです。
カランメソッドは独学練習の挫折要因をカバー
英語はとにかく練習あるのみ。
練習すればうまくなりますし、逆に練習しなければうまくなりようがありません。
非常にシンプルな真理です。
口から英語が突いてでてくるようになるために、正しいスクリプトを正しい発音のお手本を元に「独学」することも可能ですし、それは一定の効果を上げることは可能だと思います。
しかし、これら独学には多くの挫折要因をはらんでいます。
そうした独学の挫折要因をカバーできるのが、カランメソッドでもあります。
以下にこれらの独学の挫折要因と、カランメソッドのアドバンテージを解説していきます。
シャドーイングの練習は挫折しやすい
独りでできる英語のしゃべりの練習といえば、シャドーイングです。
とても素晴らしい方法だと思いますし、習慣になってしまいさえすればこちらのものです。
でも、独りでシャドーイングの練習を続けるのって本当に難しいんですよね。
そして続かない一番の理由は、誰もチェックしてくれないので、本当に自分が聞き取って発話したことが正しいのかわからないことです。
間違いを指摘されない上に、誰もほめてもくれません。
・・・これだと確かに独学は辛そうです。
特に初心者になればなるほど、シャドーイングの練習を週に決まった時間だけコンスタントにこなす、という人は、ほぼほぼ皆無になるのではないでしょうか?
その点、カランメソッドのレッスンなら、その場でフィードバックがありますから、やりがいもあるうえに、緊張感もあります。
たったの25分のレッスンであっても集中してやるので無駄がありません。
なお、カランメソッドは、シャドーイングとは異なり、「質問されたことに対して即答する」という練習ですが、シャドーイングと非常に似ている点があります。それは、回答はフルセンテンスで言わなければならないので、質問に含まれる言い回しを、回答の中でも繰り返している点です。
(質問)What do we call a piece of hair that forms the shape of a ring?
(模範解答)We call a piece of hair that forms the shape of a ring a curl.引用元:CALLAN METHOD STAGE10より
上記の質問に対しては、It’s a curl.という短い回答ではなく、フルセンテンスで回答するので
“a piece of hair that forms the shape of a ring”というフレーズを繰り返すことになります。
独りで行う音読は向き不向きがある
英語音読、つまりリードアラウドも、やはりすぐれた練習法ですが、これについては、かなり向き不向きがあります。
ちなみに、私は物語を感情込めて読む、ということを「楽しめる」のですが、多くの人にとって、独りで英文をひたすら声に出して読んでいく・・・・ということは、つまらないことなのではないでしょうか?
また、比較的音読を楽しめる私であっても、音読の題材にニュースや、英語教材の会話ダイアローグを選んだときは、いまいち感情移入できずに退屈します。
よって、音読練習において一番いいのは、自分の好きな「物語」を選んでそれを読み上げることですね。
・・・ただ、そんなことができる人は、かなり限られていることでしょう。
そういう点でも、カランメソッドのようなインタラクティブ、つまり対話形式のトレーニングの方が刺激があって退屈しません。
また、一人で行うリードアラウドでは、間違った発音をしていても誰からも指摘されず、間違いがそのまま定着しかねない、という懸念もありますので、特に初心者にはお勧めできません。
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カランメソッドの最大のデメリット
カランメソッドはつまらん・・・・そういう感想もよく聞きます。
確かに、カランメソッドのテキストを独りでブツブツ読む練習をするのであれば、超絶つまらないと思います。
なぜならテキストの中には物語も無ければ、一つ一つの文章にはつながりが無いからです。
ただ、ひたすらに、練習のための文章が続きます。
この無味乾燥さこそが、カランメソッドの最大のデメリットかもしれません。
カランメソッドは英会話レッスンと並行してこなすのがGood!
このように無味乾燥なつながりのない文章が延々と続く・・・・というものですから、飽きてしまったり、つまらないと思いがちです。
千本ノックのような訓練ですから、そうした単調さというのは必至なのですが、とはいえ訓練をしているのは生身の人間です。
こういう千本ノックばかり続けていると、人間らしいエモーショナルなコミュニケーションに飢えそうになりますよね。
そういう理由でお勧めしたいのが、フリーカンバセーションレッスンとの併用です。
フリーカンバセーションで自分の興味関心のある話を講師とする、という練習をしつつ、カランメソッドのレッスンも別途並行して受け続ける、というのが、一つの解決策です。
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まとめ・しゃべれるようになるにはしゃべる練習が必要!
大事なことなので繰り返します。
英語をしゃべれるようになるには、しゃべる練習が必要です。
黙ってひたすら耳から英語を聴きつづけていたら、ある時からポンポン口をついて英語が出てくるようになる・・・なんてことはありません。
少なくとも、大人は無理でしょう。
とにかく練習あるのみです。
カランメソッドで強制的に口を動かしてみませんか?
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