カランメソッドをやっている人や、カランメソッドを体験したことがある人はわかると思いますが、このメソッドは、一つ一つが無関係な質問がひたすら繰り返され、それに対して機械的に答えていくトレーニングです。
よって、時に退屈したり、「これを継続していて本当に英語がうまくなるのかな?」と不安になることも、あるのではないでしょうか?
はい、私も、たびたびそのような気持ちになっていました。
しかし、全ステージ完走することができました。
その経験を踏まえて、ちょっとしたコツを共有いたします。
もくじ
カランメソッドを継続するとどうなるのか?
まず、カランメソッドの継続のコツについてお伝えする前に、そもそもカランメソッドを継続するとどうなるのか?についてシェアしないといけません。
端的に言うと、英語への自信がつくことと、全ステージ完走した場合、仕事で使えるレベルにまでなります。
カランメソッドを継続すると英語への自信がつく
どのレベルから始めても、カランメソッドを継続する過程で、日常で英語に触れることが「普通」になってきますし、英語への自信がついてきます。
また、耳も英語に慣れてくるので、英語の音を聞いても「意味を持ったカタマリ」としてとらえることが容易になってくるのを感じるはずです。
カランメソッドを完走すると仕事でも英語が使えるようになる
カランメソッドを全ステージ完走すると、簡単な会話には全く抵抗がなくなります。
例えば、仕事で話される英語は、なにやらレベルの高い英語だと思われることも多いですが、英語を母国語としない人ともコミュニケーションする必要があるため、仕事で話される英語はシンプルで分かりやすいことが多いです。
つまり、カランメソッドを全ステージ完走すると、仕事で英語を使う場合の最低ラインは余裕でクリアできるレベルになっています。
TOEICでいうと800点以上のレベルにはなっているはずです。
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始めたばかりのころはエキサイティング
ちなみに、私がカランメソッドのレッスンを始めたばかりのころは、毎回レッスン自体がとてもエキサイティングでした。
私の場合は、カランメソッドは、ステージ3からのスタートでした。
初期のころは、講師が2回繰り返した質問に対し、間髪入れずにうまくフルセンテンスで答えることができた時には喜びと達成感がありました。
逆にうまくできないときはできないときで、その場で何度もやり直しをさせられるので、「なんか鍛えられている!」「このトレーニング、めちゃくちゃ有益!」という実感がありました。
うまくできてもできなくても、とにかく「英語をトレーニングしている」という実感と充実感があったわけですね。
レッスンをやめたくなる時はこんな時
ところが、このようなエキサイティングな「蜜月」を過ぎると、「このトレーニングって時間の無駄なのでは?」と不安になる瞬間がたびたびおとずれるようになるのです。
私の場合は、それはステージ7あたりでたびたび感じるようになりました。
決して、カランメソッドが「簡単」だからではありません。
むしろ、ステージが上がるごとにグラマーも難しくなりますし、聞きなれない単語も出てきます。
そして、何より、文章自体が長くなるのです。
その長い文章を、フルセンテンスで答えなければなりませんから簡単なわけがありません、難しくなっているのです。
なので、当然、最初からうまくフルセンテンスで答えることができず、何度もやり直しをさせられる頻度が高くなるのですが、そういうときに、「もうイヤ!」と思うようになりがちです。
だからこそ、カランメソッドのレッスン中に、細かいミスを何度もやり直しさせられると、そのことで自信喪失するような気がして、自分が「できた!」と満足できるようなことに逃げたくなるのです。
そうです、「こんなことやるぐらいなら、フリーカンバセーションで会話力上げたほうが有益じゃない?」と、たびたび思うようになるのです。
それでもカランメソッドを続けたほうがいい理由
ある程度英語で意思疎通ができるようになると、無味乾燥なカランメソッドに時間を割くよりは、フリーカンバセーションでガンガン話したり、ビジネス英語を学んだりしたほうがいい、というのは、もっともです。
でもだからといって、カランメソッドは中断しないほうがいいです。
フリーカンバセーションをやりたいなら、フリーカンバセーションの時間を増やせばいいです。
ビジネス英語をやりたいのであれば、それもやったほうがいいです。
しかし、カランメソッドも「サブ」の練習法として継続していったほうが得です。
やめずに続けたほうがいい理由は、主に以下とおりです。
継続する理由
- 語彙力がつく
- 耳と口が英語に慣れる
- 瞬発力がつく
語彙力がつく
もちろん、カランメソッド以外の方法でも語彙力をつけることはできます。
しかし、カランメソッドでは、繰り返し同じ質問を聞かされ、繰り返し同じ文章を回答する、ということを繰り返すのですから、語彙や自然な言い回しが「カラダに染み込む」という実感を得ることができます。
フリーカンバセーションレッスンだけを続けると、特定の話題に偏った語彙ばかりを使ってしまう、なんてこともあり得ます。
だから、フリーカンバセーションとは別にカランレッスンも継続し、偏りのない語彙力を積み上げたほうが、長い目で見たときにはお得です。
耳と口が英語に慣れる
リスニングの練習は、ポッドキャストや録音された音を聞くのも悪くないのですが、それだと聞き流してしまうので、やはり「自分に向けて発信された音」を聞くのが一番練習になります。
英語を発信する力についてもそうです。
シャドーイングやリードアラウドも、スピーキング力を鍛える方法としては正しい方法です。
しかし、カランメソッドの場合は、間違えていたらその場で「即」訂正されますので、緊張感がありますし、間違いを間違いのままにしないで済むので、上達は早いと言わざるを得ません。
フリーカンバセーションや他のレッスンの場合、話の流れを止めないために、講師は細かな間違いについては指摘せずにスルーすることがありますが、カランメソッドの場合、100%正しい回答になるまで何度もやり直しさせられます。
こうして、口が正しい英語に慣れる、という効果が期待できます。
瞬発力がつく
英語に限らず、言語はコミュニケーションのためのツールです。
特に「会話」に関して言えば、話しかけられて間が空くようでは、残念ながら自然な会話は成り立ちません。
カランメソッドでは、質問が二回繰り返された後に、生徒が即答しないと、講師が回答の冒頭部分を模範として喋り始めてしまいます。そうなった場合は、生徒は、講師の模範解答を正確にリピートしなくてはなりません。
こうして、即時にレスポンスを返していく、という力がつくのです。
フリーカンバセーションだけだと、即レスをしていなくてもなんとなく雰囲気で話が続いてしまったり、講師がこちらの言いたいことの意図をくみ取ってくれていたりしますので、「伝えるべきことを正しく伝える」練習にならないことがあります。
カランメソッドを続けるコツはずばりコレ!
冷静に考えると、このように、たくさんのメリットがある素晴らしいメソッドですが、いかんせん退屈でつまらなく感じる、つらく感じる、ということは多々あるのです。
そうした時のコツは、ずばりコレ!です。
ちょっとしたコツ!
- あえて思考停止で機械的にやる
- あえて当日にレッスンを予約する
- 英語の勉強ではなく口の体操だと思ってやる
あえて思考停止で機械的にやる
たいていの人は、朝起きたら、顔を洗って歯を磨いて、髪をとかしたり、女性はメイクアップをしたり、身だしなみを整えますよね。
これらのことは、ほぼ無意識に思考停止でもできてしまうことなのではないでしょうか。
ここに、カランメソッドというタスクを一つ追加するイメージです。
講師から質問されたことにフルセンテンスで回答する、それを25分間続けることを、日々のルーティンにしてしまうのです。
あえて当日にレッスンを予約する
カランメソッドのレッスンを25分間受講することを、ルーティンにするとはいえ、決まった時間に受講することを自分に課してしまうと、それはそれで「重荷」になりえます。
例えば、朝、仕事の前に受講している人の場合、前夜残業でものすごく疲れていて今朝は起きたくないという時は、あえて朝ではなく、仕事の後に受講するとか、柔軟性を持たせるのです。
自分で決めたルールで自分を縛るのは辛いので、あえて自分が受講したいタイミングで受講するのです。
カランメソッドを提供しているオンライン英会話サービスの多くが、当日のレッスン予約も受け付けていますので、問題ありません。
しいて言うならば、人気講師のレッスンは取れないかもしれません。
英語の勉強ではなく口の体操だと思ってやる
カランメソッドは、生徒が自分でも積極的に発信することが必要なトレーニングです。
講師と同じぐらい、生徒も口を動かします。
この際、英語の勉強、辛い!と思わず、朝のラジオ体操をやっているんだ、ぐらいのつもりで、「口の体操」と思ってこなすのも一案です。
実際、口周りの筋肉を動かしてアンチエイジングになるかも・・・・しれません。(たぶん)
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まとめ・継続は力なり
カランメソッドは、効率的で非常によいトレーニング方法なので、ぜひ継続すべきです。
中上級以上ならば、「メイン」の学習を別にもち、カランメソッドは「サブ」に位置付けるというのも一案です。
さらに「なんか英語の勉強のモチベーションが上がらない!」というときには、「とりあえず思考停止でカランメソッドだけ続けている」という時期があっても、最低限現状維持ができます。
現状維持というと、かなり消極的に聞こえるかもしれませんが、それとて非常に重要なことです。
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