ベストティーチャーは、難しい、という意見が聞かれるオンライン英会話サービスです。
その理由は、数あるオンライン英会話サービスの中でも、その特性ゆえ、仕組みを難解に感じている人が多いからでしょう。
また、他のオンライン英会話サービスでは、予約さえすれば英会話レッスンを受けられますが、ベストティーチャーでは、最初にライティングをしないと英会話レッスンが受けられません。
そのため、そもそも一定の英語力がないとついていけないサービスなのでは?と思っている人も多いのだと思われます。
この記事では、ベストティーチャーを実際に利用している私が、その特徴と効果的な受講方法などをシェアします。
もくじ
ベストティーチャーの特徴
なぜベストティーチャーが、「難しい」とか、あるいは「初心者向きではない」といわれているのか、その特徴を追って説明します。
3つのコースがある
ベストティーチャーには、ベーシックな「通常コース」のほかに、ビジネスパーソンにピッタリな「日経LissNコース」、それと各種試験対策が必要な人向けの「試験対策コース」があります。
3つのコース
- 通常コース/月額12,000円(税込)
- 日経LissNコース/月額13,500(税込)
- 試験対策コース/月額16,500(税込)
上記、「日経LissNコース」「試験対策コース」においては、それぞれの独自の課題のほか、「通常コース」の課題も利用することができます。
「試験対策コース」には、IELTSやTOEFLといったコースがあるので、それで「難しい」「ハイレベル」という印象を持たれる方も多いのかもしれません。
しかし、「通常コース」であれば、簡単な作文からある程度の難易度の作文まで、自分のレベルに合わせた課題を選ぶことが可能です。
ライティング→トレーニング→スピーキングという順番
まずベストティーチャーの一番大きな特徴としては、以下の順序を経る必要があるということです。
レッスンの流れ
- ライティング
- トレーニング
- スピーキング
ここでは、ベーシックな「通常コース」をサンプルにして、どのような内容なのかを説明していきます。
ライティング
課題を選んで英作文をします。
いくつものシチュエーションがあるので、自分で書いてみたいと思う課題を選んで書いてみてください。
ちなみに、私は「自分の言いたいこと」を書く練習をしたいので、いつも「自由トピック」を選んでいます。
ライティングは、講師と3-5往復しないといけません。
また一度に書ける単語数は100単語までです。
100単語を超えてしまうと100単語に収めてからではないと提出ができませんが、逆に言うと、100単語以下なら、本当に数単語でもOKです。
極端な話、1文だけでも、送信が可能です。
だから、超初心者なら、簡単な1〜2文を書くだけでも十分です。
また、3回目の返信しようとしたときに、「この返信を最後にする」ボックスが出てくるので、そこにチェックを入れれば、あとは添削結果を待つのみ、ということになります。
早めにライティングを切り上げて英会話レッスンに移りたい、というときには3回目のリプライ時に終了宣言をするのが良いでしょう。
ライティングにおける講師からの返信にかかる時間は、数分から数時間とされていますが、私のこれまでの経験ですと「数分で返ってくる」という感覚です。
もちろん、こちらの返信が遅くなってしまい、添削講師の業務時間を過ぎてしまえば、次の返信が返ってくるまでに数時間空くこともありえます。
しかし、即レスをしたのであれば、たいてい数分以内に返信は来る、というのが利用者としての実感です。
なお、添削は、1つの課題につき1人の講師が行っており、生徒からは添削する講師を選ぶことはできません。
・・・なので、たまに添削に慣れてない講師だと、「そういうこと言いたかったんじゃないんだけどなぁ」みたいな修正をしてくることもあります。
その場合は、スピーキングレッスン時に質問するしかないです。
トレーニング
次に、トレーニングです。
内容は以下の通りです。
トレーニングの内容
- Checking Correctionー添削結果の閲覧と模範解答のAI音声再生
- Overlappingー機械音声に合わせた発声練習
- Shadowingー機械音声に続いての発声練習
- Dictationー機械音声によるディクテーション
ここを通過しないと、スピーキングの予約ができません。
よって、「うっ!面倒くさい!」「早く会話レッスンしたいんだけど!」というのが、私の最初の感想でした。
実は、このトレーニング、まったくやらなくても「トレーニング完了」ボタンを押すと、完了したことになるのです。
ちなみに私は、「Checking Correction」で、自分のエラーの確認と講師の模範解答を確認するのみで、「Overlapping」「Shadowing」「Dictation」はたまにしかやっていません。
やはり、機械音声によるシャドーイングやディクテーションはなんとなく気が進まないからです。
-
英語はシャドーイングで伸びる→実はスタディサプリが超使える
ある程度英語の勉強を続けてきた人なら良くお分かりかと思いますが、英語力、それもいわゆる「ぺらぺら」と目されるような発信力は、発信のための練習をすることなしには身につけることはできません。 つまり、シャ ...
続きを見る
スピーキング
開始の20分前まで、予約が可能です。
当日か翌日のレッスンが予約可能ですが、一度に複数のレッスンは予約できません。
レッスン時間は25分です。
ベストティーチャー独自のプラットフォームか、Skypeが選択可能です。
後述しますが、ネイティブ講師も在籍していますので、当日あるいは翌日に空いているネイティブ講師がいれば、予約可能です。
講師の質は、かなり高いように思いますが、ビズメイツの「ハズレ講師の少なさ」に比べると、時々あまりスキルの高くない講師にも当たるかな、という感じです。
-
Bizmates(ビズメイツ)を500回以上受講した私のリアル口コミ~講師は厳しいが手ごたえ充分
ビジネスのための英語を勉強する人は、いうまでもありませんが「忙しい」はずです。 そういう忙しい人にとって必要なのは「ゆるいレッスン」ではなく「厳しいレッスン」である、というのは自明のことでしょう。 ま ...
続きを見る
また、ビズメイツと異なり「特定の講師を選択肢から外す」ということができませんので、「ちょっとこの講師はNG」と思う講師がいれば、その情報を自分で控えておくしかありません。
代わりに「お気に入り講師のみ選択肢に挙げる」という機能があります。
毎日スピーキングレッスン受講可能×1日に複数回も可能
ベストティーチャーにおいては、毎日スピーキングのレッスンをすることは可能です。
また、1日に複数回のスピーキングレッスンを受けることも可能です。
もちろん、ライティングを講師と3-5往復することが大前提です。
ネイティブ講師が在籍している
数は多くはありませんが、イギリス、アメリカ、カナダ、といったネイティブ講師が在籍しています。
またこの後、説明しますが、仮にそのネイティブ講師が人気講師であったとしても、あなたが予約できる可能性は極めて高いです。
重要な点なので繰り返しますね。
ネイティブ講師は確かに人気が高く、すぐに予約が埋まってしまう傾向にはあるものの、あなたが予約できる可能性は極めて高いのです。
なぜならば、ベストティーチャーにはまとめて予約をする機能は無く、一つのスピーキングレッスンを終了してはじめて次のレッスンの予約ができるからです。
また、ベストティーチャーでは、「当日」か「翌日」のレッスンしか予約ができません。
だから、誰も数日先の予約を入れることはできないのです。
この仕組みにより、人気講師争奪戦、というストレスからはフリーでいられます。
ライティング添削回数は無制限
ライティングの添削回数に制限はありません。
確かに、「同時に実施できるライティングは3つまで」です。
添削が完了したものは、たとえトレーニングやスピーキングが未完であっても、ライティングの件数にカウントされないので、3-5回の往復が終わり添削結果を受領次第、新たな課題でライティングを始めることが可能です。
このシステム、とにかく短い文章を書いて、書いて、練習しまくりたいんだ!という人にとっては、かなりお得なシステムといえるでしょう。
ベストティーチャーのデメリット
ここでは、ベストティーチャーのデメリットについても説明します。
一度に複数のレッスンは予約できない
すでに上述していますが、ベストティーチャーでは一度に複数のレッスンは予約できません。
直近予約されたレッスンを完了して初めて、次のレッスンが予約できる仕組みです。
よって、あらかじめスピーキングのレッスン日程を決めておきたい、という人には不向きです。
録音された音源は機械音
シャドーイングやディクテーション用に、自分の作文の添削結果が音声になってきますが、そこはさすがにナレータによる読み上げとはいかず、機械音です。
私個人的には、機械音での練習はあまりする気になれず、シャドーイングやディクテーションはスタディサプリで行うほうがいいかな、と考えています。
-
英語はシャドーイングで伸びる→実はスタディサプリが超使える
ある程度英語の勉強を続けてきた人なら良くお分かりかと思いますが、英語力、それもいわゆる「ぺらぺら」と目されるような発信力は、発信のための練習をすることなしには身につけることはできません。 つまり、シャ ...
続きを見る
休会制度が無い
休会制度がないので、以下の二択になります。
どちらかを選ぶ
- 一度退会してすべての学習履歴データ(自分の作文したデータや講師が添削した結果を含む)を放棄する
- 月額500円を支払って「復習コース」にする
「復習コース」に関して言うと、月額500円という微妙なコストがかかってしまうので、「過去に学習した履歴はいらないんです!」という人は、さっぱり一度退会して、また必要になったときに登録する、でもいいかと思います。
ちなみに、私は、やはり過去に自分が添削してもらった文章を放棄するのは嫌なので、しばらくレッスンを休みたいときは「復習コース」にしています。
「復習コース」への変更は、支払日前日の23:30までに実施することが必要です。
この「復習コース」期間中には、新たなライティングには取り組めませんし、スピーキングのレッスンも予約はできません。
「復習コース」で使える機能は、「トレーニング」に含まれる以下の4機能です。
トレーニングの内容
- Checking Correctionー添削結果の閲覧と模範解答のAI音声再生
- Overlappingー機械音声に合わせた発声練習
- Shadowingー機械音声に続いての発声練習
- Dictationー機械音声によるディクテーション
なお、「復習コース」では、「検索機能」も使えるので、過去に自分が書いた文章とその添削結果を「あれ、どうだったかな?」と振り返ることも可能です。
まとめ・初心者から上級者まで幅広く使えるサービス!
ベストティーチャーは、初心者から上級者まで使えるサービスです。
特に、ライティング練習で正確な英語を身につけ、スピーキングで会話練習もしたい、という欲張りな人に、ぴったりです。
なお、無料体験レッスンとして、ライティングは3つ(それぞれ3-5往復)まで、スピーキングレッスンは1回受けられます。
無料体験中にライティングを3つ完了させた場合、残りの2つは、会員登録することにより、スピーキングレッスンの受講が可能になります。